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ほたるの絵日記
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「露出」について②。
前回、カメラが光を取り込む量で、
写真を明るくしたり暗くしたりしてると書きましたが、
具体的にどうやって、カメラに取り込む光の量を調整してるのかの原理は、
すごく簡単なんです。

明るく写す方法は、具体的に2つ。
ひとつめは、光の取り込む場所の面積を大きくしてやる。
もう一つは、光を取り込む時間を長くする。

暗く写す方法は、明るくする場合と逆にすればいいだけで、
面積を小さくしてやるか、時間を短くしてやればいいってことです。

例えば、写真を明るくしたい場合、
面積を倍にするのと、時間を倍にするのとでは、同じ効果で、
どっちでも、同じように明るくできるんです。

面積の調整は、いわゆる「絞り」ってヤツで調整し、
時間の調整は、よく聞く「シャッタースピード」で調整するわけです。
「露出」について②。_a0150380_1621273.jpg

カメラのモードで説明すると、

カメラが測光した情報(平均的な明るさ)に、
撮影者が「露出補正」して導き出した「適正露出」が元になります。

考え方は、
絞り+シャッタースピード=適正露出。

例えば、簡単に適正露出が5だとした場合、
1+4=5
2+3=5
3+2=5
4+1=5
と、組み合わせができます。

何通りもある絞りとシャッタースピードの組み合わせから、
カメラに適当に選んでもらうモード(笑)が「P(プログラムオート)」。
いわゆる半全自動モード。(簡単モードの全自動では、露出補正ができない)

何通りもある絞りとシャッタースピードの組み合わせと言っても、
答えは同じになるようにするわけだから、
どちらかを撮影者自身が決めれば、
もう片方は、必然的に決まることになる。


絞りのほうを撮影者が決めるのが、「Av(アパチャーバリュー)」。
いわゆる絞り優先AE
撮影者が絞りに「2」を選択すれば、シャッタースピードは必然的に「3」になるって考え方です。


逆に、シャッタースピードのほうを撮影者が決めるのが、「Tv(タイムバリュー)」。
いわゆるシャッター速度優先AE
撮影者がシャッタースピードに「4」を選択すれば、絞りは必然的に「1」になるって考え方です。


AE」とは、オートエクスポージャーの意味で、自動露出ってことです。
多少強引な言い方をすると、カメラが測光した結果が全ての源。
「Av」や「Tv」を使ってると、なんだか上級者みたいですが、
実は、かなりのカメラまかせなのであります(笑)


「M(マニュアル)」は、絞りもシャッタースピードも自分で決めるので、「AE」ではないのですよ。
マニュアル露出なわけです。
基本的には、カメラの測光した結果は無視、だから露出補正自体が無意味。
全て撮影者自身が決めるモードなわけです。

でも、実はこのモードでファインダーを覗くと、露出のメーターがあり、
自分で設定したのと、カメラが測光した明るさとのずれを教えてくれるんです。
だから、じっくり自分で絞りもシャッタースピードも調整したいときには便利なんですよ。

いぬ写真だと、シャッターチャンスは一瞬ですから、
あまり出番がないモードかもしれませんけどね。
「露出」について②。_a0150380_16212090.jpg

だから、どのモードでも結果的に全て同じになることが多々あります。
そのときは、出来上がった写真もまったく同じです(笑)
じゃぁ、なぜ、「P」と「Av」と「Tv」と「M」があるのかって話は、また次回。

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by mokomokohotaru | 2011-06-02 17:49 | いぬ写真の撮り方